投稿日:2020年4月20日 更新日:2023年8月31日

五月人形

五月人形の用意にしきたりってあるの?端午の節句のしきたりを知ろう

こどもの日を迎えるにあたり、五月人形の用意を始めているご家庭もあるのではないでしょうか。特に初節句のご家庭においては、「五月人形は誰が用意したらいい?」「2人目以降にも必要?」など、五月人形の用意や端午の節句のしきたりについて、疑問が出てくることもありますよね。そうした疑問をお持ちの人に向けて、この記事では五月人形の用意や端午の節句のしきたりについてご紹介します。

\ 五月人形選びに迷ったら、この記事をチェック! /

 

事前に知っておこう!こどもの日のさまざまなしきたり

こどもの日(端午の節句)のお祝いには、さまざまなしきたりがあります。ただし時代とともに変わってきているものもあるので、事前に把握しておきましょう。ここでは項目別にこどもの日や五月人形にまつわるしきたりをご紹介します。

こどもの日の歴史や祝い方については別の記事で詳しくまとめていますので、そちらもぜひご参照ください!

「こどもの日(端午の節句)の歴史は中国から?お祝い方法の意味も解説」の記事へ

1:生まれた時期によって「初節句」は来年でもOK

こどもの日(端午の節句)は5月5日ですが、初めての節句だからといって「必ず祝わなければならない」というわけではありません。お子さんの生まれた時期によっては、初節句の時期にまだ体調が安定していなかったり、入院していたりと、お祝いするのが難しいケースもあります。

初節句は必ず「生まれてから最初の5月5日でなければならない」というわけではありませんので、お子さんやご家族に無理がないよう来年にする、体調が安定した時期にずらすなど、柔軟に考えてお祝いしましょう。

2:五月人形や鯉のぼりはお子さんのご両親が用意することも多い

五月人形や鯉のぼりの用意に関して、以前は「節句飾りは母方の祖父母が用意する」という風習がありましたが、近年ではお子さんのご両親が用意するケースも多くなっています。この風習は昔、母方のご両親は嫁ぎ先で暮らす娘と孫に会う機会が少なく、五月人形や鯉のぼりを用意することで会いに行く機会にしていたことからできたようです。

そのため、特に「五月人形は母方の祖父母が用意しなければならない」といった決まりはありません。お子さんのご両親で話し合ったり、それぞれのご実家と相談したりして「誰が用意するか」を決めるとよいでしょう。

3:男の子の兄弟が複数いる場合も、五月人形はそれぞれに必要

五月人形はもともと「子どもの『厄』を引き受ける」という身代わりの意味があるため、男の子の兄弟が複数人いる場合も、それぞれの子に1つずつ用意してあげるのが本来の目的に適しています。

五月人形には「兜(かぶと)飾り」「鎧(よろい)飾り」「大将飾り」などさまざまな種類があるので、2つ目以降は1つ目と違う種類の人形を購入するのもよいでしょう。

とはいえ、飾り場所や費用などを考えると負担も大きいため、2つ目以降の五月人形は飾りやすくリーズナブルなものや、コンパクトタイプのものもおすすめです。

4:「一夜飾り」にご用心!4月中旬までに飾るのがベスト

初節句の人が悩みがちなポイントとして「五月人形はいつから飾るべきなのか」という質問をよく頂きます。五月人形は4月中旬までに飾るのが望ましいのですが、その理由については別の記事でまとめていますので、ぜひそちらもご覧ください。

「五月人形はいつから飾っていいの?片付ける時期やふらここのお人形の場合も解説!」の記事へ

飾る時期に関して1点だけ注意しなければならないのが、「一夜飾りを避ける」ことです。「一夜飾り」とは、こどもの日の前日(5月4日)に人形を飾ること。前日の夜に急いで準備する様子がお葬式などを連想させ、縁起が悪いといわれています。こどもの日を本来の意味通りしっかりとお祝いするためにも、五月人形はなるべくゆとりをもって、早めに飾りましょう。

5:お祝い返しはお食事会や内祝いで

祖父母やそれぞれの兄弟などから初節句のお祝いをもらった場合は、お礼としてこどもの日当日に食事会などを開催し、おもてなしをするのが一般的です(難しければ別日でもOK)。食事内容には特に決まりはなく、身内だけを呼ぶことが多いので、手軽で喜ばれるお礼の仕方といえるでしょう。

人によっては、端午の節句を「男の子にとって重要な日」として、お祝いのために旅館やホテルなどを予約する人もいるようです。この傾向はご高齢の方に多く、ご自宅でのおもてなしとかぶってしまわないように、当日のお祝いについては事前に祖父母など周りの人に相談しておくとよいでしょう。

また、お祝いに金品を頂いた場合は、内祝いで「お祝い返し」をすることがマナーとされていますが、その際は「紅白蝶結び」の「のし紙」を使うのがしきたりです。表書きは、上段に「初節句内祝」か「内祝」、下段にお子さんの名前を書き、親の名前や苗字は書かないことがポイントです。

 

しきたりにとらわれすぎず、各ご家庭に合ったお祝いを!

こどもの日には初節句の時期や五月人形の用意など、さまざまなしきたりがあります。ただし、五月人形の用意やお祝い返しのマナーなど、時代によってしきたりの内容が変わってきているものもあるので注意しましょう。祖父母など周りの人と事前に相談しながら、それぞれのご家庭に合ったお祝いをするのがおすすめです。お祝いにあたって五月人形の用意にお悩みの人や、2つ目以降のコンパクトな五月人形をお探しの人は、丁寧な手作りでコンパクトに飾れるふらここの五月人形もぜひご検討ください。

ふらここの五月人形はこちら

\ しっかり準備して特別な1日を♡ /


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋